東区
福岡市東区は、福岡市を構成する7区の行政区の一つであり、かつては全域が福岡市の旧市内(1889年4月1日に福岡市として市制施行)からは独立している郡部でした。
近年では市内都心部に対してベッドタウンとしての色合いが濃く、福岡市の行政区の中では最も人口が多いのも特徴です。アイランドシティや、香椎操車場跡地再開発など、プロジェクトも数多く、変化が著しい都市です。
区域は地図上の方角としては、福岡市の北東部および北部に位置している場所ですが、福岡市民は一般的に福岡市の「東側」と認識しているようです。
博多湾沿い近辺を区域としており、北東端部の和白地区から海の中道と呼ばれる砂州が西へ約9kmにわたって伸びています。その先には陸繋島の志賀島があるので、区域はちょうど博多湾を三方から囲むような形になっているのも特徴です。
また、区の南側は、博多区および志免町・粕屋町に、東側で久山町に、北側で新宮町に接しており、区の南部を多々良川と宇美川が流れています。
そして、区の東側、新宮町・久山町との境界部には200〜300m級の山々が数多く並んでいます。
かつては、1929年(昭和4年)から運用開始された名島飛行場と1936年(昭和11年)から運用開始された雁ノ巣飛行場(福岡第一飛行場)の2つの飛行場があったようです。このうち名島飛行場は水上機専用であり、1931年(昭和6年)にはリンドバーグがシリウス号にて立ち寄っているといわれています。なお、このシリウス号のレプリカが東平尾公園博多の森球技場(レベルファイブスタジアム)に展示されていますので、一度は見てみたいものです。